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保険適用で行える白い被せ物と被せ物による金属アレルギーについて

日本では、差し歯・被せ物・そしてブリッジなどの歯の治療において保険が適用できる材料が決まっており、奥歯は銀歯(金銀パラジウム合金)、前歯は金銀パラジウム合金の表面に白いプラスチックを裏装した治療になります。

しかし、日本以外の先進国では、金属という素材の健康リスクや審美性の観点から、同様の銀歯による治療は一般的ではなく、透明感のある白いセラミック素材で出来た人工的な歯による治療が広く普及しています。ただ、ここ数年日本の保険制度にCADCAM冠が適用されるようになり、被せ物に関しては金属を使う頻度が減ってきました。

CADCAM冠の説明をしますと、レジン(プラスチック)とセラミックをハイブリッドしたブロックをCADCAMで設計、製作するもので適合も良く審美性にも優れています。セラミックと比較するとセラミックの方が摩耗しにくいこと、セラミックの方が歯磨き等の力により細かいキズが付きにくいためプラーク(歯垢)が付着しにくいこと、セラミックの方が歯との接着力に優れていることなどに違いがありますが、保険適用のため比較的安価で白い歯で被せ物が出来るようになりました。ただし、保険適用される部位に制限があります。上下前から4番目5番目の歯、条件付きで下の前から6番目の歯が適用になります。ただ、医療機関にて金属アレルギーの診断されて診断書を持参されると、ほぼ奥歯の被せ物が適用になります。詳しくは歯科医師にお尋ねください。

歯科金属アレルギーについても少し説明していきます。歯科金属アレルギーは、口腔内の金属が原因であるにもかかわらず、その症状は口腔内にほとんど発症せず、口腔内から遠隔の皮膚に発症することが極めて多いのです。ただし、50歳以上の女性に限定すると口腔内の症状の割合が急激に増加している、というデータもあります。具体的に歯科金属アレルギーにより引き起こされる疾患をあげると、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、湿疹、口内炎などが挙げられます。

思い当たる節がある方は、ご気楽にご相談下さい。

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薮本歯科クリニック
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