歯の外傷とマウスガードについて
スポーツではどの位の人が口の中に怪我をしているのでしょうか。顎や口の中の怪我のための治療に訪れた人の一番の原因は交通事故、二番目に階段などでの転倒や転落、三番目がスポーツで、その割合はおおよそ10人に1人くらいです。
では最初に、歯の外傷の多いスポーツで思い浮かぶのは、どんなスポーツでしょうか?意外にも
1位 野球
2位 バスケットボール
3位 ソフトボール
4位 サッカー
5位 バレーボール
全て球技で、1位の野球が圧倒的に歯の外傷がおこりやすいという結果になっています。2~5位の発生件数は大差ありません。
どういう状況で歯の外傷が起きるのでしょうか?
ボールなどが当たる、バットなどの器具が当たる、人の頭 肘 膝 にぶつかる、転んだり落ちたりする、施設 設備に当たる などが多いようです。
どの様な怪我が起こるでしょうか?
唇や頰や舌が切れる。 歯が欠ける、折れる、抜ける。 顎の骨が折れる。などが考えられます。不幸にも、口の中の怪我をしてしまったら速やかに歯科医院を受診してください。
では、空手・ボクシングなどの格闘技やラグビー・アメリカンフットボールなどのコンタクトの多い球技では、何故歯の外傷が少ないのでしょうか?ずばり、マウスガードのおかげと言っても過言ではありません。事実、多くの格闘技やラグビー、アメリカンフットボール、ホッケー、ラクロスなどマウスガードの着用を義務づけられたスポーツでは、義務化される前と比べると怪我の数はかなり減少しています。
日本学校歯科医会や、日本スポーツ歯科医学会では怪我のリスクのあるスポーツではスポーツ外傷防止のため低年齢からマウスガード着用が望ましいと考えられています。
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薮本歯科クリニック
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