ブログ/一般歯科

口呼吸の為害性 (マスクの弊害)

口呼吸による悪い影響は多々あるのですが、まずは口呼吸になる理由を述べていきます。

1. 軟らかな食べ物ばかり食べて口の周りの筋肉が発達しないため

2. メールなどで会話をしなくても意思を伝えられたり、ゲームなどの1人遊びが増えたため

3. 口笛が吹けない人が増えているように口遊びが減少しているため

4. 花粉症やアレルギー性鼻炎などにより鼻で呼吸しづらい

5. 急激な温度変化、マスクを含めての息苦しさ

6. 舌の位置が正しい位置にない

などがあげられますが、ひとつの要因だけでなく複雑に相まっているようです。

次に、鼻の機能をお伝えします。鼻は匂いを感じる役割だけでなく同時に小さなごみや埃や花粉や細菌などから身を守る働きも担っています。鼻毛はフィルターの役割を果たしてゴミが体内に入るのを防ぎます。吸い込んだ空気を血液や粘液によって加温、加湿し細菌やウィルスもキャッチして粘液には抗体があるため、感染リスクが減り温められたことにより肺への負担も下がり、免疫力をキープする役割も担っています。

では、口呼吸の弊害について述べていきます。

小児期では、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎や気管支喘息になりやすくなります。また、歯並びが悪くなったり虫歯や歯肉炎にもなりやすくなります。

成人期では、虫歯や歯周病が重症化しやすくなります。口臭の原因にもなります。また風邪をひきやすくなり、扁桃腺が腫れる事もあり、学業や仕事に支障を起こす原因にもなります。

高年期では、ドライマウスといういつも口が渇くという症状になりやすいです。また、歯の根元から虫歯になる根面う蝕や誤嚥性肺炎の原因にもなります。

唾液が少なくなると免疫機能も下がります。ようやくマスクを外して送る生活に戻りました。この数年で口呼吸という悪い習慣になってなかったか意識してみてください。気になる事がありましたら歯科医師に相談してください。