子供の歯に虫歯が出来た(治療をいやがる)
乳歯の奥歯のさらに奥にはえてくる永久歯は、6歳頃にはえてくるのて6歳臼歯と呼ばれています。この歯は一番大きくて噛む力も最も大きい歯です。反面、虫歯になりやすい歯でもあります。
虫歯になりやすい理由として、奥にはえるためはえた事に気が付きにくい、奥にはえるため歯磨きがしにくい、歯の噛み合わせの面の溝が複雑、はえた直後は歯が柔らかい、などがあげられます。
今回は、虫歯になった時の治療について述べていきます。3〜4歳以降は、虫歯で穴があいた場合は削って埋めていきます。なかには、治療をいやがるお子さんもいます。理由として、治療の機械や注射がこわい、先生や知らない大人がこわい、なにをされるかわからないのがこわい、などがあげられます。理由がはっきりしてる子はすぐに慣れて泣かなくなります。何がいやかも言えず、ただ泣くだけのお子さんはなかなか治療に慣れず、いくら説明しても話を聞いてもらえないことがあります。その時は強引に治療を始めずに練習したり遊びながら発達を観察する事もあります。当院では、おさえつけて治療を強行することなくお子さんの力をのばす努力をしていきます。ただし、すぐにでも痛みが出そうな虫歯がたくさんあるのに全く口を開けてもらえない状況が続けば、全身麻酔で治療可能な大学病院へ紹介する場合もあります。
原則として泣きながらの治療はしません。言葉でわかってても、どうしても涙が出てしまう子どもは励ましながら治療を進めます。そして治療がおわってから、がんばれたことを褒めてあげます。このような治療の回数を重ねると、次第に自身がついていろいろなことに積極的になれる子もいるようです。
何より大切なのは、虫歯予防です。歯科衛生士による歯磨き指導により、正しい歯磨きのやり方を習得し定期的にフッ素を塗る事をお勧めします。歯磨き指導をしても大半の子は6歳では上手に磨けてません。7〜8歳まで仕上げ磨きをしてあげて、保護者の方がお口の中をチェックしてあげることも大切です。