夏休みに歯科健診を受けよう (虫歯 CO 歯肉炎 歯並び)
学生の皆さんは、1学期が終わり夏休みに入っている事でしょう。
春の歯科健診の結果は、いかがだったでしょうか?
学校歯科健診はあくまでスクリーニングであり、残念ながら「虫歯にチェックが無かったから大丈夫」とは言えません。学校歯科健診の環境は、時間に限りがあり、ライトや立ち位置による見えにくい環境、汚れの残ってる状況での視診と探針での判断であるため、ある程度のふるい分けになってしまいます。歯の間の同じ部位に物が詰まりやすかったり、フロスが引っかかるなど気になる事があれば虫歯にチェックがしてなくても歯科医院で詳しく調べてもらった方がいいと思います。
要観察歯(CO)の項目がありますが、要観察歯とは放置すると実質欠損を生ずる虫歯に移行するリスクのある歯です当院ではダイアグノデントペンという機器を用いてレーザー光を照射する事で虫歯、歯質を数値で判断して健全歯を保持しながら適切な治療計画を立てています。(歯磨き指導と継続的な管理、フッ化物の歯面塗布等の予防処置により歯質の抵抗性を高めていく) 学校歯科健診でCOと判断されてもダイアグノデントを用いたところ虫歯であった事も稀にあります。
歯肉、歯垢の欄にチェックがしてあれば、正しい歯磨きの仕方が行われていないため、歯垢の下で虫歯になっていたり、歯周病に移行していく可能性が高いです。歯科医院で正しい歯磨きの方法を習得して、機械で歯垢や歯石を除去することにより健康な歯肉になりますので受診をお勧めします。
歯並び、噛み合わせの欄にチェックがあれば、年齢により治療法はかなり変わります。保育園幼稚園で受け口の場合、ムーシールドというマウスピースの使用だけで改善する場合が多々あります。また、小学生の乳歯との混合歯列期における叢生や出っ歯も、マルチファミリーというマウスピースである程度改善します。永久歯列になっても前歯が1本だけ内側に入ってくる場合なども、割合簡単に短期に戻る場合もあります。いずれも、早期に軽度であれば手軽に費用も抑えて治療することが出来ます。
最後になりますが、生涯虫歯や歯周病で悩まない1番の近道は子供の頃からの口の中の手入れ、正しい歯磨きの仕方の習得です。1年に2・3回歯科医院で定期検診を受けて歯や歯肉に異常がないか診てもらい正しい歯磨きが出来ているかチェックを受けて頂き、クリーニングの実施と共に予防の意識を高めていく事をお勧めします。